研究教育および委託内容

2014年8月20日付けにて,福島大学が提案した「マルチフェーズ型研究教育による分析技術者人材育成と廃炉措置を加速する難分析核種の即応的計測法の実用化に関する研究開発(代表者:高貝慶隆)」が,文部科学省の「国家課題対応型研究開発推進事業(廃止措置研究・人材育成等強化プログラム)」に採択されました(注1)。

本事業は、東京電力株式会社福島第一原子力発電所について,政府が策定した中長期ロードマップに位置づけられた「中長期の視点での人材育成及び大学・研究機関との連携」を進める観点から,廃止措置等の人材育成に関する重点分野の中でも,民間だけでは着手しづらい中長期的基礎基盤研究について,多様な分野の叡智を結集して課題を克服し,安全かつ着実に廃炉措置等を進めていく上で必要となる人材を育成するものです。

東京電力福島第一原子力発電所の廃炉措置等にかかわる分析技術者ならびに廃炉支援者養成を目指すために、多機関による学生の技術教育の実施と福島大学による実務層への実践教育を実施します。福島大学が提案する研究教育プログラムにより、「分析人材育成と廃炉措置等支援者のための教育」と「即応的分析技術の実 用化研究」を実施する。多面的思考の養成と中長期的な持続性のある人材を育成・確保するとともに、難分析核種の分析技術的な問題を解決していきます。

採択課題の概要

採択枠
本採択 H26【フィージビリティ・スタディ(FS)】⇒H27~【本採択】
課題名
マルチフェーズ型研究教育による分析技術者人材育成と廃炉措置を加速する難分析核種の即応的計測法の実用化に関する研究開発
(別名:廃炉措置を支援加速する人材育成と計測法の開発)
代表者
福島大学 高貝 慶隆 准教授
事業期間
平成27年12月~平成32年3月(予定)
参加部局・大学
福島高専,JAEA,JAMSTEC,福島県環境創造センター,(株)パーキンエルマージャパン,(株)化研

研究開発の背景とねらい

東京電力福島第一原子力発電所(以下「1F」という)での廃止措置業務において,放射性ストロンチウム(90Sr)をはじめとする難分析核種の分析遅延は、中長期ロードマップの進行を滞らせるだけでなく,廃炉事業の多くの面で大きな支障を引き起こします。1Fには様々な試料が存在し,それらの一つ一つに適した分析手法が必要です。そのためにも 難分析核種の即応的計測法を実用化する重点的な研究とそれらを支える人材育成が必要です。これらの迅速分析手法を開発するために本委託業務(以下「本業務」という)では,まずは必要な基盤体制の強化を行うことが急務です。

本業務では、そのための基盤研究に関する研究開発チームの戦略的基盤強化とその人材育成プログラムの体制と構成を検討していきます。

概略図

 

~私たちの課題で目指すもの~

下記1、2に関する体制強化と枠組み作り

1.難分析核種の即応的計測の開発
2.持続緩徐的な人材創出および伸展的教育の実施

~私たちの最終的なゴール~

私たちは人材育成と研究開発を実施していきます。

・福島第一原発(1F)の Sr-90をはじめとする難分析核種 の迅速分析を開発します。
・1Fで課題となっている試料に対応。
・地域から人材を持続的に生み出す教育システムの構築。
・今後30年間を担う分析者育てる。
・地域と社会の正しい理解と判断力を育てる。
・廃炉分析技術を 民間・市民の測定活動に転用。


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