Archive for 11月, 2014

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福島県原子力センターで学生教育プログラム(試料調整)の試験的実施を行いました

 

平成26年11月28日㈬、福島原子力センターにおいて、学生教育プログラム(試料調整)の試験的実施を行いました。参加者は、教員2名、学生9名(学部生6名,高専生3名)でした。ご協力くださいました福島県原子力センターの方々に、厚く御礼申し上げます。福島大学が提案したプログラムは,多機関が学生の教育に参画する伸展型教育プログラムを特徴としています。

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【概要と目的】

「学生を対象とする人材育成プログラム」として,県職員による検査機関ならではの実際の教材を使用して,学生を対象とする人材教育プログラムの試行的実施を行いました。本採択課題の特徴である『計測』において,そのサンプリングや前処理,データの不確かさは極めて重要です。普段,知識として理解している高専生・大学生・大学院生であっても,その実際の分析業務に携わる方たちの苦労と実際の試料から分かるサンプリングの重要性,さらには,実際の放射能分析にあたる最前線の現場を見たことはありません。今回,県の研究者ががどのようにサンプリングし,どのようにしてデータを出すのか,さらには,データのばらつきに対してどのような対処をしているのかを学びました。また,試験的に教育プログラムを組立て・実施するにあたり,以下5項目について重点をおいてプログラム構築をしました。

  1. 高専生,大学4年生を対象とした包括的な人材育成プログラムの実施。
  2.  多機関と連携して実施する学生教育プログラムの実施。
  3. 福島高専生と福島大学との放射能分析教育の連携において,試験的実施可能性と効果を検証。
  4. 県職員(研究員)による学生への教育効果が,学内での教育効果に比べてどのような効果が生じるのかの検証。
  5. 学生が放射能測定の現場を体験し,サンプリングの重要性と試料調製への理解を深めることを目的とし,そのプログラムの達成度・習熟度・難易度等を検証。

【内容】

13:00に福島市にある原子力センターに集合しました。福島大学の高貝准教授より,事業説明と本採択課題の説明,そして,今回の教育プログラムの位置づけが説明されました。その後,2班に分かれて福島支所(方木田)と笹木野分析所(笹木野)にわかれて交互に行き来しながら,講習と実地見学を行いました。笹木野分析所では,所長よりセンターの概要,ならびに,試料運搬からゲルマニウム半導体検出器で分析されるまでの分析工程の説明,ならびに,コンタミネーションを防ぐための工夫が解説されました。その一方で,福島県原子力センター福島支所では,α線,β線測定のためのサンプリング,試料仕分け,試料前処理の講習・実地見学をしました。その中でも個人誤差の大きさやコンタミネーションの防止,記録の大切さなど詳細における注意点をレクチャーして頂きました。そして海水・食品・土壌などの試料処理に関する講習・見学を行いました。最終的に,レポート・アンケートを記入して, 実施担当者らにおける協議・検証作業の後,散会となりました。

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福大発の技術が福島第一原子力発電所で運用開始されます

平成26年11月27日(木),福島大学を中心とする研究グループ(高貝慶隆 共生システム理工学類准教授ら)が開発し実用化を進めておりました「放射性物質であるストロンチウム90(⁹⁰Sr)の分析装置」が、東京電力福島第一原子力発電所(1F)内の分析業務において実際に運用・活用されることに関する記者会見が開催されました。

公定法においてベータ線のみを出す放射性核種のストロンチウム(⁹⁰Sr)の検出は、複雑な分析作業と長時間(2週間~1か月)にわたる化学処理、そして熟練の技術が必要でした。
高貝准教授らのグループにより開発されたストロンチウムの新しい分析手法よって、検出下限値が1㏃/lを超える条件で分析する淡水試料に対しての分析時間が、最短30分で測定できます。この運用によって、これまでよりも分析の効率化が見込まれ、緊急時においても迅速な対応を検討できるようになりました。

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記者会見の様子

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福島第一原子力発電所分析室の一角に設置した実際の分析装置

【開発メンバーとその所属】

・ 高貝慶隆(福島大学准教授),松枝誠(福島大学大学院生)
・ 古川真((株)パーキンエルマージャパン):横浜市

・ 亀尾裕((独)日本原子力研究開発機構):茨城県東海村
・ 鈴木勝彦((独)海洋研究開発機構):横須賀市

詳細資料

東京電力株式会社の公表資料

東京電力株式会社ホームページ
福島第一原子力発電所1~4号機の廃炉措置等に向けた中長期ロードマップの進捗状況
2014年11月27日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第12回事務局会議)
『【資料3-3】環境線量低減対策』の資料中:PDFページ番号.pp32-41

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民間企業による学生教育プログラム(計測技術)の試験的実施を行いました

平成26年11月26日(水) パーキンエルマージャパン(本社:横浜市)において、学生教育プログラム(計測技術)の試験的実施を行いました。参加者は,教員2名,学生15名(大学院生4名,学部生6名,高専生5名)でした。パーキンエルマー社の社員の方々には,早朝より多数の方に関わって頂きまして,厚くお礼申し上げます。福島大学が提案したプログラムは,多機関が学生の教育に参画する伸展型教育プログラムを特徴としています。

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【概要と目的】

「学生を対象とする人材育成プログラム」として,民間企業による民間ならではの教材を使用して,学生を対象とする人材教育プログラムの試行的実施を行いました。今回,本採択課題の特徴である『計測技術版』に対して,その分析装置の輸入販売を含めた包括的技術開発しているパーキンエルマージャパン様に会場,講師,機材設備の準備をお願いいたしました。普段,分析機器を身近に使用している高専生・大学生・大学院生であっても,その機器の中身や実際の部材は教科書の中でしか見たことがありません。それを講師が実際に分解し,機械の中でイオンや分子がどのように動くのか実際に体験してみることを目的としました。今回,試験的に教育プログラムを組立て・実施するにあたり,以下5項目について重点をおいてプログラム構築をしました。

1) 高専生,大学4年生,ならびに,博士前期課程レベルの学生を対象とした包括的な人材育成プログラムの実施。
2) 多機関と連携して実施する学生教育プログラムの実施。
3) 福島高専生と福島大学との無機イオン分析教育の連携。
4) 民間企業による学生への教育効果が,学内での教育効果に比べてどのような効果が生じるのかの検証。
5) 学生が質量分析計の実機解体を体験することで,精密機構の理解を深めることを目的とし,そのプログラムの達成度・習熟度・難易度等の検証。

【内容】

朝8:30に横浜に集合しました。福島大学の高貝准教授より,事業説明と本採択課題の説明,そして,今回の教育プログラムの位置づけが説明されました。その後,パーキンエルマー社よりあいさつ,会社紹介があり,そのまま,質量分析法,および高周波誘導結合プラズマ質量分析計(ICP-MS)の概要と実際(座学)がありました。

その後,休憩をはさみ,ICP-MSの実機の見学,解体,機構細部の説明をしていただきました。云千万円の分析装置が瞬く間に解体されていき,教科書でしか見たことのないイオン化装置,質量分離部,セル,検出器などの細部構造とそのメカニズムについて説明がありました。昼食・休憩をはさみ,会社内の見学や働く方たちの生の声としてインタビューを行いました。最終的に,レポート・アンケートを記入して, 実施担当者らにおける協議・検証作業の後,散会となりました。