9月12日 米国化学会誌「Analytical Chemistry」誌に論文が掲載されました。

アメリカ化学会「Analytical Chemistry」誌に定量と回収率の同時自動計測システムについての論文がオンライン掲載されました。

【著者/論文誌名】 M. Furukawa, Y. Takagai, Analytical Chemistry, in press (2016).

【タイトル】“Split Flow Online Solid-phase Extraction Coupled with ICP-MS system for One-shot Data Acquisition of Quantification and Recovery Efficiency”.

【DOI】 DOI: 10.1021/acs.analchem.6b03195

【概要】

オンライン固相抽出-ICPMS法は,金属イオンの超微量分析において大変有用な分析技術の一つです。この技術は,カラムと呼ばれる吸着部位(固相抽出)と高感度分析機器のICPMSから成り立つ自動分析システムで,分析ターゲット(金属イオン)を選択的かつ高精度に分析することができます。しかしながら,実際の試料には,分析したいターゲットのほかに様々な夾雑物が含まれている場合があり,実際の分析ではその影響を受けて,分析ターゲットの回収率が変動し,正しい定量(分析)ができているかどうかわかりませんでした。outline

この問題解決ために、カラムをバイパスする分岐流路(スプリットライン)を新たに設けることで、たった1回の試料注入で,分析ターゲットの定量分析と回収率測定を同時測定できる手法を開発しました。この手法をSr-90の分析に応用することで,たとえ試料中に定量を妨害する成分が含まれていたとしても,回収率から定量値を補正することができることを実証しました。さらに本法は、様々な核種の吸着特性評価の短時間化にも応用できることを合わせて実証しました。